ほづみ君

ほづみは亜郎を促して家の裏手の林に出た。林と言っても、隙間を縫って眼下に街の夜景が見える樹々の少ない場所を選んだ。都心ほどではないにせよ、なかなかの眺めだ。しかし亜郎にしてみれば気が気でないNeo skin lab 呃錢

「こ、こんな所、下の街からも丸見えなんじゃ…」
「大丈夫だよ。夕美ちゃんはああ言ったけど、たとえ木が一本もない禿げ山だったとしても、ここは誰にも見られない。普通の人には見ること自体ができないからね」
「へ?」

「…なので、亜郎くん。君は誰にも気づかれずに家に帰ることができるんだ。だからいますぐ家にお帰り。夕美ちゃんには僕から説明しておく」
「な…なんです、いきなり。何者かに付け狙われてるのを、やっとここまで逃げて来たってのに…」
「ホントにそうかい?確かに、最初は君も本気でそう思ったんだろうけど。」
「え」
「ずばり言うけど。君はここへ来るべきじゃなかった。その事は君が一番分かってるはずだよね?」
 いつにない、ほづみの語気の強さに亜郎はたじろいだ。この男は確かに得体が知れない所があるが、少なくとも暢気で温厚な人物だと思っていたからだ大嶼山景點

「君が誰かにつけ狙われるとしたら、夕美ちゃんの情報が目当てでしかありえない。しかし夕美ちゃんを実際に間近で見たのはあの自衛軍の女性パイロットだけだし、どうやら彼女からはそのことをマスコミに話していない。」
 …理由は分からないが、と心の中でほづみは付け加えた探索四十 呃人
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